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>そんな時、
O菜の、ニャンニャン写真流出のニュースが、世間を駆け巡った。



O菜サイドは激怒した。相手は誰だ!


O、M・・・K音である。


K音といえば、あのBBーイズ、S紀末の詩などで、
自社タレントの息の合う相手役として、H末を重宝している事務所である。


そして、共演でなくとも、
オーヴァータイムなど、月9に自社のタレントを起用したときは、
ご褒美とばかりに、次のクールをH末に任せている。


直接の共演者として、また、月9のローテーションの順番などで、
お互い共存関係にあるといっても、過言ではない。


そしてK音は、次の月9にも、またもや、
あのT内豊と、H末を共演させる予定でいるのだ・・


こ・・・これは・・H末派の、陰謀に違いない!!


H末とパイプの深いK音は、使い捨てできる、無名の下っ端である、
自分の子飼いのタレントをスケコマシに使い、O菜に接近し、そして陥れた。


同世代のライバルO菜を追い落として、
ドラマでのヒロイン役としての、H末の独占を狙っているのだ!!


くそー・・H末と、K音がつるんで、こんな卑怯なことをやらかすとは


”目には目を・・・葉には葉を・・・”だ。O菜サイドは、歯軋りした





そのころ、流出した、ニャンニャン写真が載っている雑誌を読みながら
S防氏は、側近にある言葉をつぶやいた。


続く

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>そのころ、流出した、ニャンニャン写真が載っている雑誌を読みながら
S防氏は、側近にある言葉をつぶやいた。


しばらくして、一人の青年が入ってきた


そして、彼はその青年に、雑誌の記事を見せた、そして言った


”君のやることはわかっているな!”
”はい、もちろんです”青年ははっきりと答えた


”わかっているな、
目には目を、葉には葉を、それがこの業界の掟だ
やられたら、同じことをやり返す、そうしないと生き残れない
O菜君も、君も、そして、私もだ。


誰を標的にするのかは、
こういったことに慣れているきみのことだから、
うすうすわかっているだろうけど・・・”


”はい、もちろんですとも”
青年は答えた



その青年の名は・・・・



続く

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>”はい、もちろんですとも”
青年は答えた

その青年の名は・・・・


”しかし、タダでアイドルの体をもてあそべるとはいえ、
エライことを引き受けちまったもんだ・・”


昨日S氏に言われたことを反芻しながら、
彼は、これからの筋書きを、綿密に思い描いていた。


”くっつくと思いきや引き離す・・これがスケコマシの基本だ。


付き合って、ぞっこんの間柄となる。
しかし、しばらくして、そこに、自分の存在を脅かす、ライバルの女が現れる。


男も、その女にまんざらではない。
その女は、自分からみて、どうみても、格下であるというところがミソだ


ああいった、プライドの高い女は、
相手の男が、自分よりルックスの劣る、格下の女になびきだすと、
狂ったように嫉妬して、そして自分も負けまいと思いだす。


Hの前で、格下の女とこれ見よがしにいちゃいちゃでもすれば、
さらに効果抜群であろう。


付き合っている男に、資質的な問題があるとか、
そういった、冷静な判断をしなくなる。
ただひたすらにライバル心を剥き出しにして、
男の心を、自分に向けさせようと・・・


そして、男が、自分の方を向いて欲しいと願い、
その男の言うことを、何でもきくようになる。
そうすれば、主導権はこっちのものである。


ここまではいいんだが・・・”


彼は、さらにプロットを練り上げる。


アテ馬としての女性も、Sさんは既に手はずは整えてくれている。


そして、Sさんは、自分が、スケコマシの汚名を着せられても、
マスコミを抑えてくれることを、ちゃんと保証してくれているのだ。


自分の都合で、Hをもてあそんでいるといった、
至極真っ当な、自分を非難する記事は圧力で抑え、批判されるのはHのみ、
そして芸能界で自分は失墜せず、失墜するのもHのみ・・


そしてSさんは、自分の今後の仕事も、ちゃんと保証してくれているのだ。
今後の、自分の身の置き所に関しては、全く心配は無い。


ハハハ!!なんておいしい商売なんだ!!”彼は、思わず叫んだ。


”女性芸能人と遊べて、しかも散々好き勝手して・・
でも、マスコミは怖くて自分に手は出せず、
当然、自分の仕事は減らず、ライバル失墜をたくらむ事務所からは、
よくやった””と、お褒めの言葉をいただいて・・


いいこと尽くしじゃあないか!
世の中、こんなうまい話が本当に転がっているとは!!
これじゃあ、芸能界、やめられないわなあ・・・”


彼は、さらにプロットを進めた。


アテ馬は、現在売り出し中で、年齢もHに近い、
芸能界の立場でも、Hのライバル的な存在である。
しかし、ルックス、知名度とはといえば、はっきりいってHよりかなり劣る。


格上と思っているHが、いかにも嫉妬しやすい女性である。


もちろんその女性S・Wの事務所も、
他にK・Aなどが所属していることから見ても、S氏の息のかかった事務所である。


KAは、当時S氏が、H末に対抗させるため、
大プッシュしたがっているという噂が、まことしやかに流れていた。


もちろん同じ事務所の彼女も、
同じSと深いつながりのある女性と見てさしつかえない。
事務所も、Hが失墜し、所属のK・Aがブレイクできると踏めば、
どんなことでも、協力を惜しまないであろう。
もちろんアテ馬としてS・Wをつかうことも・・”


バックアップは、完璧である。


”しかし、現実に、そんなうまいこといくんだろうか・・・・
もし、失敗すれば、俺の立場は・・”



そこまで考えて、彼=K子賢は、思わず身震いした。

続く