上司であるフジの編成にすすめられて、
井○遥、長○川京子の演技を見た、月9プロデューサー
高○一郎は、思わずつぶやいた。”冗談だろ・・



これを、月9に出せってのか?
どうやって、上に説明するんだ・・・
彼は、思わず頭を抱え込んだ。


こんな演技では、彼女をドラマに出せば、
耐え切れずに、チャンネルを変えてしまう視聴者が
続出してしまうのは確実だった。


”冗談じゃあない・・・
”視聴率が1パーセント落ちたというだけで、何百万の損害がでるのだ。

しかし、連中は、出さねばならないのだ。道は引き返せない。
それが彼、高○一郎の、自ら選んだ宿命だからだ。


宿命とは・・・それはおいといて・・・


高井は、このように脳内シュミレートしていた



主役の熱烈なファンや、ジャニー喜多川氏からも
何であんなのを出すんだ!おまえ達は、木村や滝沢をつぶす気か!”と
強烈なお叱りを受けることだろう。



しかし、自分がもらう賄賂のことや、
井○などの事務所が抱える他タレント、
さらのそのバックの事務所との、これからの付き合いを考えると、
無理してでも彼女たちをつかった方が、収支はプラスになるのだ。

だが、視聴者はおいそれと納得しないだろう。
もちろん木村、滝沢ファンも。そして喜多川氏も・・。


彼らを、どうやって納得させればいいのだろうか・・うーん


ドラマレベルの低下、視聴者の反発、このような
多大な損害を押してまでも、あえて彼女たちをテレビに出すということは、
普通の人は、採用する連中がそれに見合う余程のメリットが無ければ、
あえてやることではない。と思うだろう。つまり、わかりやすく言うと
高井は、事務所からいくらもらったんだ?”ということである。



彼は頭を抱えた。

このままでは、
プロデューサーである自分が、収賄を受けているということが、
バレバレなってしまう、どうすればいいんだ・・


488 名前:[小説][高井一郎物語] 05/03/17(木) 15:23:59
月9筆頭候補である、あの女優を、木○拓哉と、
極端に仲が悪いと宣伝工作するとか・・・
あるいは、これじゃいくら人気や実力があっても
月9じゃ使えないなあ・・と、世間の皆しもが納得するような、
悪い評判をばら撒くとか・・・・
所属事務所が、このくらいやってくれでもしないと
君たちの起用には、無理がありすぎるよ”


高井は、混乱する気持ちを抑え、
とりあえず、自分の頭の中を整理してみた。



今まで月9の常連だった女優に、
極端な話、犯罪がらみの噂のような、余程使いにくい理由でもなければ、
代役としての井川、長○川の起用は、
世論的にはきわめて不自然である。

”今まで月9で常連だった○○を使えばいいじゃないか、
ローテーションからいって、順当だろうに。
人気も知名度も、演技力も井川なんかより上だし。
月9で木村や滝沢共演ときたら、
多少のことがあっても喜んで出るはずだろうに・・
それなのに、何で井川なんかを使うの?”
”プロデューサーの高○は、井川の事務所からなんかもらってるのか?
あるいは余程無能なPなのか・・・

月9常連女優がダメになって、他の人をつかわざるをえないんだ・と弁解してみる

だけど、じゃあ、なんであいつなわけ?
アレ以上のレベルで、めぼしい奴なんて
いくらでも探せただろうに・・・

とにかく、集中放火を受けるのは間違いないだろう


待てよ、世論がダメならば、じゃあ、その世論をどうにかしたらよいのでは?

492 名前:[小説][高井一郎物語] 05/03/17(木) 15:36:55
月9で実績ある彼女を使わないで、
井○遥などの大根を使う、十分すぎるほどの理由がほしい・・
高井は思った。

あの素人以下の演技力に勝る、負のインパクトとは
どういうものが考えられるだろうか・・・



精神分裂、薬物中毒のような、
とてもじゃないが、ドラマで安心して使えそうも無いと誰しもが思う、
それくらい危ないネタか、
あるいは、木村拓哉との仲が、余程悪いとか・・



とにかく、彼女が、実際そうであろうが無かろうが、
そのイメージの悪さというだけでも、
彼女を起用しない十分な理由となりうる。
要は、”そうだ”という事実よりも、”そう皆に思われている”
という事実が必要だということである。


493 名前:[小説][高井一郎物語] [] 05/03/17(木) 15:38:19
そして、その”事実”は、どう考えても、
人為的につくりださなければならないのである。



しかし、これを実際に行えば、”向こう”も黙っちゃいないだろう。
今までにない、大規模な芸能界の対立闘争となることは間違いない。
いったい、どれだけの犠牲が出るのだろうか・・



銃撃、放火は序の口だろう、
あるいは、死者が出るのも覚悟しておかなければならないかもしれない。



”前代未聞の戦争がおこるのだ。そして、それをひきおこすのは自分なのだ。”
高井は、思わず身震いした。危険にさらされるのは、自分の身とて例外ではない。