火の鳥 芸能界黎明編その1

・・・・古代より、
火の鳥を捕まえて、その血を飲んだものは
永遠の命を得るという言い伝えがあった。


言い伝えでは、
その鳥は、フラウム山の頂に住んでいて
その姿は、芸能界の歴史において
数十年に一度しか姿をあらわさないといわれていた。


その体は焼けるように熱く、
その鳥に似たようなキャラを持つ者たちが近づくと、
たちまちその体は炎につつまれ、命を落とすといわれていた。
また、その命は不滅で、その生き血を飲むと、
芸能界での命を、永遠に保つことができるといわれていた。


長い歴史の中で、バータイ国の長、
ス王などに代表される、時の芸能界の権力者は、
この鳥の持つ、永遠の力を得ようと
あらん限りの手を尽くし、自分の物にしようと試みたのである。


大学内パンチラ盗撮、トイレ盗撮脅迫、サクラ学生、
芸能レポーターまで巻き込んだ校内セクハラ、
バッシング、不登校騒動の扇動、ニセ火の鳥として担ぎ上げた
ポスト○末などの、パクリ商法。
ありとあらゆる手段を使って、
火の鳥を、山から誘い出そうと試みた。


また、金に糸目をつけずに雇い入れた、
弓に覚えのある猛者どもや
あるいは、自分が育てた、
虎の子のライバルパクリタレントどもを
次々と、火の鳥が住むといわれる、山の頂に送り込み
捕獲を試みた。


だがその努力も空しく
今まで、ス王をはじめとして
誰一人として、それに成功した者はいなかった。


火の鳥に近づく以前に、
あるものは自らの力不足によって自滅し、
また、近づいた者たちも
あるものはその火に焼かれ、
あるものはその輝きによって
目を潰されたのである。




<続く>