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>いっときますけど、表向きでは、
起用した僕が非難されるんですからね。つかっといて
あっというまに消えちゃったら、はなしにならないんですから
僕のほうこそ、先に消えちゃうかも・・・”


”ははは。君も案外心配性だね”


”ですよ。当たり前じゃないですか
僕は社員なんですよ。社長やタレントさんと違って
僕は、一介のサラリーマンにしか過ぎないんですから”


”まあ、それはおいといて
残る攻撃ラインが・・・Oスカーが担当するラインだ”


”これは不安要素残りますね。大丈夫でしょうか?”


”まあな。だからメインから外れた、あくまで補助的な攻撃であって
バッシングで相手を排除するとか、そういった露骨な攻撃ではない。
ただただ圧倒的な情報洪水で、圧倒させようという戦略だ。物量作戦だね。
砲爆撃担当とでもいうか、巨大企業の広告戦略というか、そんな類だな。


まず、Y倉涼子を大々的に担ぎあげる。
彼女の仮想敵は、ずばりキャラのかぶる、M島菜々子。
おいおい、って、突っ込みはしないでね。
僕らも、わかってんだからさ。文句はOスカーの社長に言ってよ。


そしてK川怜、彼女は東大在籍だ、仮想敵は・・・もうわかるよな?
彼女の学歴には、まったく傷がない。稀有なタレントだよ
これを武器にして、マスコミに力ないOスカーにかわって
S防さんや僕が、マスコミなどで
H末はじめ、大学タレント連中のあらを、徹底的に突っついて援護射撃する
消去法的にいって、無難なK川は、
相対的に業界からつかいやすい人材と思われ、持ち上げられるって寸法さ。


世間的にみても、皆、大学生の女優に対するゴシップに辟易している
批判が噴出しているこの現状で、タイミングよく、
一服の清涼剤として、精錬潔白なK川が現れるって筋書き。
世間は真っ先に飛びつくだろうと思うよ。


そして最後の切り札が・・・