火の鳥 芸能界黎明編3
一方、バータイ国では・・
またもや、火の鳥捕獲に失敗したという部下の知らせを聞いて
バータイ国のス王は、激しく歯軋りした
”くそー
誰か、誰かおらぬのか!
我が方には、腕の立つものは一人もおらんのか!”
”舞台でも惨敗です!フジワラのチケットは投売り状態です
ゴールデンアロー賞も、このままだと、難しいでしょう
だからといって、今度のスター誕生や、ハセガワの舞台も
期待できません。
このままの流れでは、無理やり与えたとしても
民も納得しないでしょう。
レコード大賞のこともありますし・・・”
”
奴こそは、手柄を立ててくれると思ったのだが
一時は、私の目に狂いは無かったと思ったのだが・・
やはりフジワラも駄目だったか・・
いままで、何人もの人間を送り込んだことか
しかし誰一人として、成功したものはおらなんだ
だが、今ここで私が死ねば、
バータイ国はバラバラになってしまうのだ
このままでは、バータイ国はおしまいだ・・
だが、あの火の鳥さえ我が物にすれば・・”
バータイ国の主、ス王に残された時間は、少なかった。
<続く>